命名者の願望が入った地名(主に神奈川県)その1 5月8日 飯田朝明
1 地名について
地名は、方向性から大きく二分すると、その場所の特徴からとったものと命名者
の願望・思想から名付けたものがあるとされています。
地形的な特徴からとった地名としては、山、岡、丘、台、谷、沢、原、窪、池、川、浜等々非常に多いのはご承知の通りで、人工的なものでは町、村、里、通、田、畑、林、堤とかいうのを付けたものも多くあります。この他にも、人名や集団、施設の名称を付けたり、その土地の方角、高低の違いにより同じ地名を区別したりしていますし、歴史的な出来事があったことに由来するものも多々あります。
瑞祥と言うか、平たく言うと縁起の良いことですが、その言葉を地名に使うときは、そう名付けた命名者の願望が入っているわけですので、それらについて、「全神奈川・市街道路地図帖」やインターネットの辞典で調べてみたことをお話しします。なお、命名者と言っていますが、それは一人に限るわけではなく、その地域に住んでいたり、関わっていたりする多くの人達の総意であることが多いのが実情だと思います。
また、漏れもあると思いますので、その点ご容赦頂きたくお願いします。神奈川県内の地名を主として調べましたが、関連する全国の地名についても説明します。