電話の思い出(4) 赤電話/公衆電話 2月24日 青野正宏
 
電話をかけるには十円玉が必須であった。遠隔地にかけるには多数の十円玉を用意しなくてはならなかった。そのうち、100円玉も使えるようになったが、おつりが戻ってくるわけでもないのでややもったいない気がしてなるべく10円玉で済ましてした。そのうちテレホンカードが普及して買うこともあったが主としてギフト用で流通していたと思う。探せば何枚か利用可能なものが残っているかもしれない。そのうち携帯電話が普及して公衆電話の数もずいぶん減ったがまだ残っているので、いまでもテレホンカードは使えるのだろうか。
 駅前などでは赤電話/公衆電話が複数台並んでいてすべて使用中の場合、どれかの電話の前で並んで空くのを待つ。運が悪いと隣の電話は次々と空いて交代しているのに、自分の列の電話は長々と電話されて、空くまで長く待たされイライラすることになる。現在だと公衆トイレやコンビニのレジのように窓口が複数あっても行列はひとつという合理的な方法が進んでいるが、当時はそういう知恵が働かなかった。