広島原爆資料館等を見学して(1) 9月10日  安倍 精一
 私は、コロナもあり、この数年間は旅行をしていなかったが、旧友に会いたいという思いもあり、私は神戸(旧勤務地)と福山(戦時疎開地)などを訪ねた後、最後に、2023年8月2日、広島市を訪ね、原爆資料館(正式名称:広島平和記念資料館)などの施設を見学した。私は、今から40/50年程前に同資料館を一度見学したが、記憶も大変乏しくなり、また資料館の展示も一新されたと聞いたので、今回再度訪問した。
 広島駅付近のホテルに荷物を預け、ザック一つで、広島の原爆記念碑や資料館に、市内電車を利用しながら向かったが、とにかくカンカン照りの夏の暑さには参った。しかし、こんな暑いあの日、市民や子ども達の頭上に、あの原爆がさく裂し、即死をまぬがれた多くの人々が、「水」、「水」・・・・「水」と言いながら死んでいかれたという。この夏の暑さの上に、何と言う地獄の「熱さ」があったことだろうかと、思わざるを得なかった。(続く)