続 Chat GPT を使ってみた 4月14日 青野正宏
 最近、TVのニュースやワイドショー番組でも度々ChatGPTが取り上げられています。一度試行した結果を報告しましたが、再度試してみました。
まず、湘現会行事予定を見ると成田太鼓まつりの見学が4/15に予定されているので、催行される前ですが見学記を書くようリクエストしてみました。(雨らしいので雨の条件付きで) 回答は添付1。これを見るとなかなかもっともらしい見学記です。言語処理能力は高いと感心させられます。これでは、学校で工場見学などの報告を書かせると皆これを使いだし、勉強にならないなと憂うところです。
 次に、「夏目漱石の草枕の粗筋を教えてください」と入力すると、まったくデタラメな粗筋が回答されました(添付2)。これは、成田太鼓祭りのレポートよりよほど簡単で、草枕 粗筋のキーワードで検索すれば簡単に粗筋がわかるページが多数あるのにどうしてそれができないのだろうと思ってしまいます。
 数学の問題なら強いだろうと思い、9941と9943の積を電卓で計算し、積である98843363を素因数分解してくださいと入力すると、直ちに答えが返ってきますが、誤った2つの数字を返してきます。誤りを指摘すると、また別の誤りが回答されます。(添付3) もともと大きな数(例に挙げた8桁ぐらいではたいしたことはないが)の素因数分解はコンピュータでも難しくて、だからこそ現在の暗号システムが成り立っているのですが、できないならできないと回答すれば良いところ、見栄を張って? 誤った回答をするのが、現在のChatGPTです。現在の無料版のバージョンは3.5で、GPT4になれば大幅に改善されているといわれるのですが、有料で月2700円かかりそこまで酔狂でないのでGPT4の性能はよくわかりませんでした。マイクロソフトのAIソフトのbingでも、草枕の粗筋はでたらめでした。ところがGPT4を使った新しいbingが使えることがわかり使ってみると、だいたい正しい粗筋が回答されました。ならば素因数分解問題を聞いてみると、残念ながら誤った回答をしてきます。これが現在のAIソフトの実力かなと思います。(bingの回答はコピーできなかったので添付はしていません)


添付1
添付2
添付3