「口承と聞く力」12月3日 御代川義則
◆口から発する言葉について
口承のように口から発する言葉が人にどのように影響を与えるのでしょうか。
日本には昔から「言霊」という言葉があるように、自分が発する言葉に気をつけようという意識がありました。
言葉は音波というエネルギーを持っていてその波長はプラスに働く場合は生物や物質の波長を増幅しマイナスに働く場合は波長を減衰させます。
例1りんご栽培農夫がリンゴの木に感謝の言葉の声を掛けた場合→発育が良い/感謝の言葉の声を掛けない場合→枯れた
例2言葉を出した場合と出さない場合
いわゆる「念」で声を出さず頭の中で"感謝"を思った場合と"罵倒"を思った場合では相手には影響はなかった。しかし、言葉を出したら大きな影響を与えた。このように言葉は凄い力を持っているのです。
●ブーメラン効果:
他人を罵倒している言葉は「あなた自身に対する言葉」として潜在意識に刷り込まれる。(潜在意識は自分と他人の区別ができない。) 罵倒のようなマイナスの言葉を発していると他人だけでなくあなた自身にも大きく影響するのです。
結論: 良い言葉は良い波動を生み生体反応を強め周りの人、動植物、物に良い環境を作る。そして良い言葉を発した人には"引き寄せ効果"が働いて人や物が集まってくる。これがブーメラン効果です。「人間は言葉で出来ている。」と言われています。口承は情報を伝える発信側と受信側の関係で成り立つものです。今日まで人類にとって良いことが伝承されているのは受信側がしっかり聞いたことの証しです。
◆聞く力:
聞くことは話者の言葉の波長を耳から入れて脳へ振動を与えること。だから意識にノイズやフィルターがあると話者の言葉の波長が歪曲されて内容が違ったものになったりということが起こります。なるべく先入観を持たずに聞くこと。(但しマイナスの波長の言葉は要注意です。)
●言葉や行動の裏にある真心を大切に!
日常生活で何気ない会話、特に親友又は知識人の話の中に直接言えない、或いは説明しきれない部分や、行動の裏にある真心を察知して大切にしなければならない。その中に重要なヒントがある場合があるのです。しかし規則 規則で人を見て判断すると、真心が見えなくなる。
今の世の中は、マニュアル化されて人を判断する習性になっています。これは大脳の感性が減退して正しい判断ができない、真心が見えない原因になっています。感性が無くなるということは人間本来の感情が無くなり、人間らしく無くなるということです。ロボット化するということです。
このように脳は生活環境に左右されるので人間関係を含め大切にしたい。