健康シリーズ 「歌うことの効用」
 11月3日 御代川義則(健康改善センター主宰
)

★歌うことの効用:
? 顎関節を動かすため脳への刺激が良くなり血流も増し認知の助けとなる。さらに快楽ホルモンのドーパミンが出てストレス解消に繋がる。
? 口角筋を始め表情筋を緩めるため好印象の顔になる。口腔内の筋肉も使い嚥下防止になる。
? メロディ、リズムを聴くので耳と脳の神経伝達の向上に繋がる。
? 息の出し入れにより心肺機能が高まる。このように歌うことにはいろいろな効用があり総合的に健康の一助になるのです。歌の種類、場所など気になるのであれば簡単にできるところから始めれば良いのです。例えば童謡とか歌謡曲を家で歌って慣れたら一人カラオケでも。また複数人のときは二人で歌えば気も楽です。歌に慣れたらリズムに合わせて体を動かしてみましょう。簡単なスイングは左右にステップするだけですが全身の血行促進と共に転倒防止になります。
★日本の庶民の歌を簡単に分類しました。
? 演歌: 初めて歌った日本人は誰?
明治時代前までは浄瑠璃、小唄、詩吟など専門家が歌っていました。
日本の音楽の歴史の中で一般庶民が歌うきっかけになったのが川上音二郎の「オッペケ節」。(茅ヶ崎市に川上音二郎邸跡が公園となって保存されている。)
明治時代の自由民権運動に於いて政府批判を歌に託した演説歌でこれを略して「演歌」と言った。
1920年代「船頭小唄」の流行頃には演歌師が活動していた。
当初は艶歌の字が当てられていたが1970年初頭"演歌"の字が定着した。
? 歌謡曲: 昭和時代に流行した日本のポピュラー音楽の総称。
? 童謡: 大正後期に子供に歌われることを目的に作られた文学作品とそれに作曲が施された歌曲。
★各種の歌の背景
歌っていると"詩の意味"とか"歌の成立ちが知りたくなり、調べたら色々なことが分かって来ました。一部を紹介します。(ご存知の方もいるかと思います。)
●童謡: 「シャボン玉」詩中山晋平、曲野口雨情の原曲ではないか?と言われているのが讃美歌461番「主われを愛す」です。YOU TUBEで聴けます。
●演歌: 「高山しぐれ」この歌は飛騨高山を舞台にしています。
[高山祭り] 日本三代曳山(高山祭り、祇園祭り、秩父夜祭り)の一つ。高山祭りは春の山王祭と秋の八幡祭の二つの総称。16C?17Cが起源でからくり人形が
匠の技の見もの。国の重要有形民俗文化財。ここで湘南地区でも曳山が有るのをご存知ですか?藤沢市にある皇大神宮の12基の勇壮な山車が例年8月中旬に有ります。高さ8mの屋台の上に人形が飾られており豪華な曳山が近隣で見られるのでお薦めです。
●歌謡曲: 「夢先案内人」唄山口百恵、詩阿木燿子 曲宇崎竜童
この歌の詩は清少納言の枕草子「春はあけぼの」と類似していることに気付きました。
○夢先案内人「朝の気配が東の空をほんのりとワインこぼした色に染めてゆく、、、ちょっぴり眠い夜明け前です」
○春はあけぼの「春はあけぼの ようよう白くなりゆく山際 少し明かりて 紫だちたる雲のほそくたなびきたる」
現代訳(春は夜がほのぼのと明けようとする頃(が良い)。山際の辺りがいくらか明るくなって紫がかっている雲が横に長引いている様子(が良い)
[著書 健康生活 ] より。

まだまだ歌の背景に興味あるものがあります。歌に関わる音楽の歴史についてもまとめて有りますので機会があればまた書きます