ー健康シリーズー
「趣味と健康」 8月7日 御代川義則(健康改善センター主宰、映画・音楽愛好者)


世界保健機関(WHO)憲章の一
 「健康とは身体的、精神的及び社会的に完全に良好な状態であり単に疾病又は病弱の存在しないことではない。」
我々は日々の生活の中で趣味などが何らかの形で心の拠り所とかストレス解消法となっていて、それが"精神的に良好な状態"ということに結びつくのではないでしょうか。今日は一部間接的に湘南と結びつけた話もします。暑い日が続いていますので肩の力を抜いて気楽にティータイムに読んで下さい。
趣味:趣味と言えば十人十色なのでここでは平均的な趣味の映画、音楽に纏わる話をしましょう。あるコラムに「人生の大半は映画が教えてくれる、残りは体験」と有りました。
映画と音楽:湘現会の名称の一部になっている湘南の逗子マリーナがニースに似ていたり海岸の街はサンレモ、江の島はモン・サン・ミシェル、遠く霞んでいる大島や伊豆七島の一部はエーゲ海の島々に似ていると思い込んでいるのは私だけでしょうか?そんな湘南と共通項の海岸、青い海などが出てくる映画を紹介しましょう。
・恋愛専科:イタリア1962年制作
 トロイ・ドナヒュー/スザンヌ・プレシェット ストーリーは元よりテーマ曲の素晴らしさ。エミリオ・ペリコーリの歌う"AL DI LA"一度は聴いたことのあるカンツォーネです。この歌を聴いていると海岸の斜面のブドー畑と茶色の屋根と白い壁の家々そして青い海と空の情景や匂いを感じます。この曲は1961年サンレモ音楽祭で大賞を受賞しました。
 サンレモ音楽祭は1951年より開催され他の大賞受賞曲としては1958年ボラーレ(近年サッカーの応援歌として使用された)、1959年チャオチャオバンビーナなど多くのヒット曲が生まれています。因みに日本からは1965年伊藤ゆかりさんもエントリーしました。
 この海岸には世界遺産になった美しい街「アマルフィ」が有ります。無理に当てはめてしまいますがどこか熱海に似ている。いや熱海がアマルフィに似ている。
 アマルフィといえば、我らが七里ヶ浜の丘の中腹に「AMALFI Della Sera」が有ります。ここからの江の島と夕日の情景は本家AMALFIとは別の湘南固有の絶景ではないでしょうか!
夏ですから海に関する心に残った映画を
もう一本紹介します。ドキュメンタリー
です。
・老人と海:日本1990年制作
 監督ジャン・ユンカーマン(幼少期葉山町在住) この題名を見て直ぐに思い浮かぶのがヘミングウェイの不朽の名作「老人と海」です。小説「老人と海」の舞台であるキューバのハバナ港と日本最西端に位置する与那国島とは、緯度がほぼ同じで似たような激しい海流が流れている。この類似点に惹かれて映画の製作が始まった。
荒々しくも美しい自然が残る与那国島に、なんと偶然にもサバニと呼ばれる小舟を操り200キロもの巨大カジキを追う老漁師糸数 繁(82才)がいた。長い不漁に苦しみながらも、自然への敬意と漁師の誇りを忘れず、一年後、ついにカジキとの格闘に打ち勝った。釣り針に掛かった巨大カジキが海上に飛び上がる。それを素手で手繰り寄せる。ノンフィクションの大迫力だ!監督は「自然と人間とが共存する姿、人の生きることの根源的な強さ豊かさを表現したのだ。じいちゃんはこの映画が公開される前、いつものようにサバニで漁に出ていて、カジキと思われる大魚に引きずり込まれ海で還らぬ人となってしまう。海と共に生き、そして海に還っていったじいちゃんは、真の意味で「老人と海」の主人公そのものだった。」と結んでいる。
 上記映画に興味ある方はTSUTAYAに問い合わせしてみて下さい。
 因みに江の島東浜の近くにヘミングウェイカフェが有り店内には小さいプールに模型の船を浮かべているユニークな店です。
暑中お見舞い申し上げます。
(原稿書きはモン・サン・ミシェルにて)