ー踊り(ダンス)と健康ー 7月30日 御代川義則(リズムダンス指導者)
「たかがダンス、されどダンス」忙しい現代人にとって日常生活の中におけるダンスの意義がとても大きいと痛感しています。私がここで述べるダンスは競技ダンスや若者が踊るヒップホップダンスなどの限られた人達が踊るダンスやフォークダンス、盆踊りなどの限られた時に踊るダンスではなく家庭で、街角で踊れるダンスなのです。然も老若男女、場所を問いません。ダンスと言うと身構えてしまう方もいるかと思いますが気楽に体を揺らす(スイング)と思って下さい。表題のテーマ名もダンスと書くと抵抗がある人の為に敢えて"踊り"の言葉を使いました。踊れても踊れなくても"踊り"という単語にはかなりの人がマイナスのイメージは無く何となく心に笑顔が出来るのではないでしょうか?
わが日本にも気軽に家庭で踊っている人達がいたのです。それは沖縄です。沖縄の人は宴のとき、食事の後自由に踊り始めます。みんな笑顔、笑顔。私は初めてカチャーシーを見たとき日本にこんな県民が居たのかと刺激を受けました。沖縄の人は日本のラテン人だと思います。
踊る行為は人間の喜怒哀楽が自然表出する感情表現なのです。古代中国の新石器時代の土器には踊りと見られる姿が描かれています。古代人は神への礼拝、冠婚葬祭、戦闘前の儀式に身体を動かして感情表現していたのでしょう。長い年月を経て舞(回旋運動)ったり踊(跳躍運動)ったりして今日の洗練された舞台芸術(ダンス)になったと考えられます。南米人や幼児は軽快なテンポの良い曲を聞いた時全身でリズムをとります。踊りに音楽は欠かせません。楽しい気分、鼓動を高める状態になると人は自然に飛んだり跳ねたりするのです。もともと人間は胎内で母親の鼓動を聞いているし、耳から音を入れなくても自らの鼓動や血液の流れる振動を感じリズムをとっているのです。踊り(ダンス)は一定時間リズムに合わせて全身運動を続ける為全身持久力、心肺機能、筋力の向上、関節可動域を広げ柔軟性のアップになると言われています。
踊りで一番の効用として挙げられるのはストレス解消です。"動生静"の言葉の如くリラックスするには身体を動かすことなのです。私は日常生活で踊る事の素晴らしさを広める為に"リズムステップダンス"を提唱し指導しています。子供から大人まで童謡、歌謡曲、や洋楽に合わせて楽しく身体を動かす構成になっています。いつか機会があれば会の皆さんと楽しみたいと思います。