天気予報雑感 5月18日      青野正宏

 今年の春は天候が悪く、雨の日がいつもの年に比べて多い気がします。そこで天気予報に関する感想を述べたいとおもいます。
 現役時代のころ、天気予報が当たるか否かはそれほど気にしていませんでした。天候により、予定を変えることがほとんどありませんでした。通勤カバンには常時折り畳み傘を入れてありましたし、また職場のロッカーには長い傘を置き傘していましたので、天候を気にする必要はあまりなかったためです。もちろん、雨が降りそうであれば長い傘を持って出ますし、プライベートな旅行の時は天候を気にしていましたが、それだけのことです。
 ところが、リタイア後には天気予報をかなり気にするようになりました。自由度が大きくなって、天候次第で行動が変わるからです。
 湘現会のなかでは、「歩こう会」や「鎌倉の今昔探索の会」は野外活動ですから、天候が雨であれば原則中止します。会社時代の同期の仲間とのハイキング、町内会の清掃活動も同様です。また、特に用がない場合は日課として散歩を2時間ほどしますが、雨であれば中止します。湘現会の活動では相談相手はいますが催行するか否かの判断はしなければなりませんし、仲間とのハイキングや清掃活動も当番のときは判断しなければなりません。明らかに晴または雨のときは問題ありませんが、悩むのは微妙な天候のときです。こういう時はTVやインターネットの天気予報を睨めることになります。
 昔は最新の天気予報といえば、ラジオや新聞もありますが、事実上TVの予報が唯一の手段でした。最近はTVに加えてPCやスマホからも天気の予報が得られます。また、天気予報をする機関も気象庁に加えて、気象協会、ウェザーニュースなど独自に判断するところが増えてきました。各機関の予報を見ると結構内容が異なっています。典型的な例ではひとつのTV画面、例えば、NHKの天気予報において気象予報士が解説している予報と、Dボタンを押して下段に現れる予報が異なることがあります。厳密にいえば解説画面の予報は横浜市や藤沢市で、Dボタンで映る予報は鎌倉市なので違うことはありうるとも言えますが、それにしてもあきらかに異なっていると思われるケースがあります。なぜかと思えば、どうもTVの主画面の天気予報のソースとDボタンで表示される予報のソースが別のようです。そうなるとどれが当たりそうか自分で判断しなければなりません。
 私の場合、微妙なときは気象庁のナウキャストの雨雲の予報を見ることにしています。これであれば直近の過去の雨雲の実績と今後の予報がわかり、降るか降らないかの2択でなく、雨雲が近くにくるかどうかである程度確率的判断ができると思っています。
 最近の気象協会とウェザーニュースの天気予報をメモしてみました。結果は添付ファイルに示します。当たったか当たらなかったか、気象協会とウェザーニュースのどちらが結果的に近かったか評価して星取表を作ろうかと思ったのですが、天気予報の表現の際もあり思ったほど簡単でないので、天気予報の表現のみにしました。
 前日朝の予報と当日朝の予報と結果の天気を並べて表にしました。多少相違はあるものの当日朝はまあ当たりが多い。前日朝の予報でも当日朝より落ちるがまあまあのところといったところでしょうか。しかし、たまには外れます。利用する立場にとって、晴と曇の相違は大きな問題でなくて、雨が降るか降らないかが問題です。
 5月17日は曇の予報でしたが、結果は雨でした。TVの天気予報でも曇でしたが、時間帯毎の降水確率が皆10%と表示されていたので、それなら降らないだろうと判断して出かけたら降られてしまいました。降水確率まで評価すると、天気予報についてもっと細かい評価ができるでしょうが、そこまではやれませんでした。
 普通は一週間、気象協会は2週間の長期予報をしていますが、果たして意味があるのでしょうか。5月17日の2週間前からの天気予報の推移を見ると、晴のち曇、曇のち雨、曇のち雨、曇のち晴、晴時々曇、曇一時雨、曇、曇、曇、曇時々雨、曇、曇、曇、結果は「雨のち曇」でした。ずいぶんフラフラ変わっています。安定して天候の晴が続いた連休後半の5月4日の予報の推移を見ても、曇のち雨、曇一時雨、晴のち曇、晴時々曇、曇のち雨、曇、曇、晴のち曇、晴のち曇、晴のち曇、晴のち曇、晴、晴、晴、結果は「晴」 でした。当日に近づけば予報は安定してきますが、2週間前からしばらくは、まったく異なる予想をしています。かなり先にでかける予定があって天気予報が出ていたとしても、一喜一憂する必要はないことを示しています。(なお、統計的にキチンとした評価ではなく、一部だけを切り取った感覚的な感想であることをお断りしておきます。)