府中通信 2月7日 河崎啓一
私が入居している老人ホームは、「フローレンス」のブランド名で、神奈川、東京一円に展開されている施設の一つであります。私は、これに漢字を振ってみました。「不老恋栖」
生涯、青春を謳歌する人たちの住処という意です。
お風呂は週2回入ります。個浴です。私は月、木の午後1時。浴室名は「富士見の湯」。かつては富士山が展望されたのです。いまは建物が混で見えません。私はひそかに「不死身の湯」と呼んでおります。
青野先生を真似て、変え歌を作ってみました。
午後だ1時だお風呂の時間
さっと脱げ脱げ
ざぶりと入れ
溶けるストレス
満ちくる英気
不老恋栖の不死身の湯浴み
月、木、月、木、月木木
昭和初期の方には、ああ、あのメロディーかとすぐお解りでしよう。ところが、思いもかけず、若い介助のオネエサマがにこやかに唱和して下さるのです。身体介護だけでなく心の安らぎにも努めようと、ひそかに練習しておられるのでしょう。
かくて私は、お風呂カラオケでデュエットして、湘現会員の名を汚さないよう青春しております。