小高さんの「新語解釈(3)」で思い出したことを。
3月2日 木暮郁雄
安倍内閣の時に将来の日本像として「美しい国、日本」という
表現が印象的だった。
「美味し国ぞ、かげろう島 大和の国は」です。検索したら、
「文献での初見は『日本書紀』巻六 垂仁天皇二十五年三月の条です。
それは天照大神の祭祀を倭姫命に託した一節ですが、原文のうち、
「可怜国(うまし国)」という言葉が出てる箇所のその大意は、
「この神風の伊勢国は、常世の波がしきりに打ち寄せる国である。
大和の傍らにある国で、美しいよい国である。この国におりたい
と思う」ということです。この史料からは、うまし国というのが、伊勢一国を
指すことがわかりますが、これは特に伊勢国に限ったものではありません。
本来、「うまし」という言葉は、うまい、味がよいという意味でありますが、
もう一つは物に対する賛美の気持ちをあらわし、立派な、素晴らしい、
良い、美しいという意味にもよく用いられています。
『万葉集』巻一の中には「うまし国そ あきづ島 大和の国は」とあり
…」