今読んでいる万葉の歌々 1月8日 木暮郁雄
送られてくるものとは異質な、読んでいる二つの本の
一端を紹介します。『田辺聖子の万葉散歩』と角川書店編
『万葉集』です。
・1冊目は、「万葉百首」と「私の好きな万葉秀歌」から
成っています。
石走る垂水の上のさわらびの
萌え出づる春になりにけるかも 志貴皇子や、
あかねさす紫野行き標野行き
野守は見ずや君が袖振る 額田王の歌に交って、
私が小学校4年から住んだ東京の外れの蒲田駅近くの家から、
通った道塚小学校から歩いて、30分もない所を流れる、昔の
多摩川を歌った、
多摩川にさらす手作りさらさらに
何ぞこの児のここだ愛しき
田園調布でない、「調布市」は、この歌がうたわれた所のようですね。
角川書店の方には、84首程の歌が載っていて、山上憶良の、
「貧窮問答歌」が載ってます。私は憶良が好きで、子どもの名前に
貰おうかと思ったほどでした。