まえがき
今年(平成29年)2月に定例会で講演されて好評を博した「病と向き合う」につき、今泉台の「おもしろクラブ」で講演いただきたいと堀河氏に依頼し、湘現会での講演内容をさらにブラッシュアップしてお話いただき、好評を得ました。以下の内容は、そのとき配布された資料を元に作られた文章です。
御法川齊 青野正宏
齢(よわい)77歳からのチェンジ!
2017年9月、「正真正銘」の満77歳の誕生日を迎え、めでたく「喜寿(きじゅ)」を迎えました。
今までは、「先取(さきど)り精神」で、今年初めから「栄えある77歳の称号(しょうごう)?」を無断借用して、いろいろな書き綴りに利用させていただき、自分ながらに反省しつつ、恐縮(きょうしゅく)していました。
さて、改めて「齢(よわい)77歳(さい)」を考えるに、「77(なななな)」と「ラッキーセブン」が「ダブル」というのは、実に嬉しいことで、それなりに、「現在の生(い)き方(かた)」に「変化(へんか)」を加えながら、過ごせればハッピーと思いつつ、考え直す「いいチャンス」と捉(とら)えています。
75歳時に「後期(こうき)高齢者(こうれいしゃ)」の「誇(ほこ)り高き称号(しょうごう)」を頂戴した際には、「リタイアして10年」を、しっかりと、ファイルに書き止め、あっという間の10年間を感慨(かんがい)に耽(ふけ)りながら読み返しております。
「5年日誌」も、前倒しで「3冊目」に入り、「2冊目」では「前立腺(ぜんりつせん)悪性(あくせい)進行(しんこう)がん」に冒(おか)されるも、主治医や家内をはじめとして、皆さんのサポートで、「経過観察期間」にまでに快復、今年の3月、6月、9月の検診では、「特に異常は認められない」とのことで、普段(ふだん)着(ぎ)の生活をさせていただいているのは、望外(ぼうがい)の喜びでもあり幸せでもあります。
「テニスは健康のバロメーター」と称して、「がん発病」の2013年10月〜2016年12月の3年2か月の間(あいだ)、旧テニスクラブの閉鎖など、新しいクラブへの入会などもあって、内心、多少心配もしましたが、クラブメンバーの温かいサポートで、今年に入って、「負け戦(いくさ)」から少しは抜け出し「勝ち戦(いくさ)」も徐々に増えてきたのは、自分としては前向き志向で取り組めるチャンス到来と喜ぶべき出来事(できごと)でしょう。
「病(やまい)を得る事(こと)」により、これまで知らなかったことが、次から次へと起こり、多くの事柄(ことがら)を知り得るチャンスともなり、家内への負担は別として、自分にとっては「病(やまい)との共存(きょうぞん)」が、加齢化、高齢化に対しての警(けい)鐘(しょう)を与えられたものとして受け止めております。
世の中は、国内のみならず、世界的に見ても「閉塞感(へいそくかん)」が漂(ただよ)っていることは、自分の狭量の範囲での考え方で、偏見(へんけん)があるかも知れないが、大きく間違っているとは思えず、こんな時代でも、逞(たくま)しく人生を生き抜いておられる方がわんさとおり、只々(ただただ)、敬服し、「爪の垢(あか)でも煎じて」の気持ちでいっぱいです。
最近のゴルフの話題で、的確に論評して、読むのを楽しみにしている、米国に住んでいる「舩(ふな)越(こし)ジャーナリスト」が、ゴルファーの「松山英樹」に関して、下記の如く一文を載せていたので引用させていただく。
【何かを変えることには、勇気が要(い)るし、タイミングも難しい。だが、何もしなければ何も変わらない。チェンジに挑戦し、やってみて「ダメならダメで、また新たな練習もできる」。そんなふうに松山が少し肩の力を抜きながら「変えよう」「変えてみよう」とチェンジに挑(いど)み、そして得た勝利。だからこそ、この勝利には大きな意味があった】
我が身では、この年齢で大きく変えることは無理なことで、「ささやかなチェンジ!」を模索(もさく)しながら、今年のキーワード「前(まえ)に!」対して、アクセントをつけながら取り組むことが良いのではと思っている。
何かにチャレンジするにしても、身体(からだ)のことだけではなく、諸々(もろもろ)の考慮も必要で、中途では成し遂げられず、悔しい思いもするのは余り良いことではなく「ある程度必達できる目標」が、ベターなのではないでしょうか。
欲を描(か)いたらキリがないが、当面は、従前からの「満80歳」までを、「健康寿命=平均寿命」で、過ごすことが、自分に与えられた「最大の宝物(たからもの)」で、これからの3年間、何が出来得(できう)るのかと、ダラダラしないで、貴重な時間を有意義に使いたいと肝に銘じています。
(2017/9/吉日 堀河記)