紙幣の思い出 7月5日  青野正宏

 今回一万円札、五千円札、千円札札の新札が発行され旧札とどの程度のスピードで入れ替わっていくのか興味があるところです。これまで何度か紙幣が変わってきましたが、昔は一円札(二宮尊徳)から紙幣を見てきました。一円札、十円札(国会議事堂)は子供のころには見て使用した記憶はありますが、早い段階で硬貨に置き換わってしまいました。ところが百円札(板垣退助)は昭和40年代まで普通に流通していた記憶があります
ところで、紙幣というものは番号を除いてすべてまったく同じ肖像画・模様だと思っていたのですが、中学生のとき百円札には見かけは同じだが紙幣によって違う模様があると人から(誰からは忘れた)教えられ、確認すると確かに異なったところがありました。
 それは板垣退助の肖像画の真下、最下段の100の数字の左側の円形の模様です。中心の模様の周りをギザキザが取り囲んてありましたが、そのギザギザの上下左右のどれかひとつにギザギザのひとつが三角になるよう線がひかれていたことです。この線の位置は紙幣によって異なります。また紙幣の番号にDが含まれているとこの線はありません。
 偽札と見分けるひとつの手段として使われたのでしょうが、非公開とされていたのか、このことを知っているひとはほとんどいませんでした。今ならNETがあるのでこのことはすぐ知れ渡ってしまうでしょう。 もし百円札が手元にあるなら確認してみてください。他の紙幣についてこのような細工がされているかどうかは知りません。知っていればご教示ください。