銀杏の木の剪定と再生 12月31日 青野正宏

 我が家の前のバス道路に街路樹のひとつとして銀杏の木が植えられています。銀杏の木は数年に一度剪定されています。剪定後の次の年は、、剪定しなかった年に比べて、完全にはまだもとに戻りませんが、だいたい元の樹勢に近く枝葉を繁殖させます。令和4年の秋は剪定されませんでした。そうすると令和5年は何時もの年以上に枝葉が伸び、傍にあった街灯を完全に覆い隠すほどになりました。昼間に見ると街灯は銀杏の葉に隠れて見えませんが、夜は街灯としての役目には支障ないほどの明るさで道を照らしていました。ところが、街灯が数秒毎に点滅を始め、一晩中それが続きます。街灯は街灯の光が直接あたらないところに光センサーがあり、周囲が暗くなってきたら街灯が点灯するという仕組みなので、銀杏の枝葉の陰で光がさえぎられるから常時点灯するというのならわかりますが、点滅するということは街灯の光を枝葉が反射し、光センサーがそれを検知して明るいからと街灯を消す。街灯を消すとセンサーが光を検知できないから街灯が点灯する。それの繰り返しかなと推定しますが、正確にはわかりません。
 結局、市がこの木のみ剪定し、細い枝と葉を全部刈って丸裸にしてしまいました。そうすると点滅はなくなりました。春先から夏にかけて一度繁殖したものを全部剪定してしまうと、この年再び再び枝葉がどこまで伸びるのか見ていたら、夏場からでも、剪定前ほどではないが、かなり枝葉が伸びてきていました。そして12月に入って他の銀杏の木がほとんど落葉したにもかかわらず、この木のみ頑張って、まだ、少し葉を残しています。
 銀杏の木は剪定してもちゃんと元に戻るのだなと思っていましたが、剪定しすぎると急にはもどらない。昨年「秋のうつろい」と題して講演の銀杏の木が落葉し、最後に剪定されるところまで、記録しました(秋のうつろい)が、剪定後ほとんど幹しか残していなかったので、今年その木をみてもあまり葉をつけていません。少し剪定し過ぎじゃなかったかと思ってしまいます



12月31日 家の近くの銀杏

9月9日 児童公園の銀杏