広島原爆資料館等を見学して(3) 9月12日 安倍精一

(国立広島原爆死没者追悼平和記念館)
 広島市は、大きな川の扇状地にできたという。その川の一つの元安川は水が豊かに流れており、川風が涼しくて気持ちよかった。橋を渡るとそこに、「国立広島原爆死没者追悼平和記念館」があった。被爆前の爆心地付近の大変賑やかな街や学校の様子、それが原爆により一瞬にして壊滅した状況、これらを展示やビデオなどで公開していた。
 特徴的なことは、被爆の全体的な状況を伝えるだけでなく、原爆死没者一人一人に焦点を合わせて、その遺影とお名前が検索できる遺影コーナーがあることである。また、被爆体験記・証言映像も閲覧・視聴でき、原爆関連の資料も閲覧できるようになっている。
 体験記は、4か国語(日・英・中・韓)で視聴でき、外国の人々も熱心に、係の方の助力も得ながら学んでいた。(続く)