新年会代表挨拶 1月21日 飯田朝明

本日は、お寒い中、新年会のため、多数の方々が、この会場にお集まり頂きまして、誠に有難うございます。

明けましておめでとうございます
湘現会会員の皆様におかれましては、新年が幸多き年でありますよう、心よりお祈り申し上げます。

さて、日本がグローバル化してきたと言われて久しいものがありますが、昨年ほど、日本と世界の間の垣根が低くなったと感じた年は、今までなかったのではないかと、私は思います。
昨年は、W杯獲得を目指すサッカーの試合が、中東の国バーレーンのドーハで行われ、日本でも若い層を中心に大いに盛り上がりました。テレビ観戦している人達は、ピッチ上のゲートに日本人選手や外国人の選手が蹴ったボールが入るか入らないかで、大騒ぎしたわけですね。それもほとんどリアルタイムです。
また、ほぼ3年前から始まったコロナ禍は、ウイルスの感染を恐れて、政府は入国や出国を大きく制限しましたが、そのバルブを締めるか緩めるかで、出入国者が増減し、我が国の観光収入等に即反映しました。
さらに、ウクライナ、ロシア間の戦争が、日本に跳ね返り、国防論議が活発化し、関係法の改正が行われた結果、仮想敵国基地への攻撃もできるようになりました。
その他、アメリカの高金利政策が、日本の円安、物価上昇に直接的につながりました。
このように、スポーツ、国民生活、国防政策、経済活動など、様々な面で世界と日本の間の垣根が低くなったと思うわけです。
私としては、こうしたグローバル化が、今のコロナ禍を乗り越えて、令和5年こそ、希望に満ちた新しい展望が開けることを期待しています。

湘現会は、令和4年度においては、コロナ禍が続く中で、8月定例会は延期せざるを得ませんでしたが、4月総会をはじめ,6月,10月、12月と予定通り催行致しました。また、各分科会は、コロナ禍の制約を受けている面もありますが、3年度に比べると、格段に活発な活動をしています。
令和5年度においても、湘現会は、これらの活動を引き継ぎ、発展させていくことが必要であると思います。

ところで、鎌倉市には、趣味やスポーツの同好者の集い、そして色々な講演や音楽会はありますが、湘現会のように、中高年層の日々の生活や生きがいの受け皿となるような裾野の大きい会はないのではないかと思います。しかも、年会費も2,500円と安いのですね。この会費の設定は、実は少しでも多くの人に入会して頂き、会員の皆さんと一緒に活動して頂きたいと願っているからに外なりません。全国には、色々な公益法人や団体がありますが、これは、おそらく最低限に近いものだと思います。

また、湘現会は、創立者の灘上哲之助様の提唱のもとで、古都鎌倉に生まれ、それが有為の会員によって引き継がれ、育まれた手作りの花壇です。これを程よい日差しに包まれた四季折々の花咲く賑やかな花壇にすることができるのは会員しかありません。世話人もいますが、世話人だけでは、とてもこれはできません。

湘現会と会員との関係は、相互依存の関係です。会員は、湘現会の色々な活動に参加して頂き、他の会員の方と会話を交わし、笑い合って頂きます。また、良い企画も提案して頂きたいと思います。一方、会の方は、世話人を中心に、できるだけ、それに応えるような各種のイベント等を企画し、催行するのです。
そういうわけで、湘現会と会員の関係は、正に、ギブ&テイクと言えます。

新年会の開催に当たり、ご挨拶をさせて頂きましたが、会員の皆様には、湘現会に対する、更なるご理解と力強いご支援、ご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。