健康シリーズ 「最強の健康人になろう::微笑」
10月28日 御代川義則 (健康改善センター主宰)

笑うのは日常生活で楽しいとか体が健康などの諸条件が揃って出来る心身平穏の表れなのです。大声で顔の表情をくしゃくしゃにして笑ったり、全身を使ってお腹を抱えてしまうこともあります。
●笑うことの効果
(1)免疫力向上: わらいが発端となって作られた"善玉"の神経ペプチド(免疫機能活性化ホルモンは、血液やリンパ液を通じ体内に流れ出し、NK細胞の表面に付着しNK細胞を活性化させます。その結果がん細胞やウイルスなどの病気のもとを次々と攻撃して免疫力が高まるのです。一方免疫力が高過ぎる体質のときは別の病気アレルギーなどになりやすくなります。しかし笑うことによって高すぎる免疫を下げて正常範囲に調整してくれる役割もする不思議な現象もあるのです。兎に角笑ってしまえば理由はどうあれ免疫力は程よく上がるのです。。つまらない時こそ鼻歌でも歌って笑ってみることが大切です。笑っているうちに不思議と気分も楽しくなって前向きな気持ちになってくるものなのです。
(2)ストレス解消: 笑うと副交感神経が優位になりストレスホルモンの分泌が減少し、脳の温度が下がり自律神経のバランスがとれる。すると快楽物質・ドーパミンが分泌し白血球が活性化し免疫力を向上させます。腹の底から笑えば呼吸機能も高まり腹筋や背筋を強化して内臓強化にも繋がります。
(3)笑いの種類: 笑顔には、大きく分けて自然な笑顔(心に嬉しさがあって自然に出ている。目元周りが緩んで動く。) と不自然な笑顔(嬉しいと感じていないが意識的に出している。口の端だけが引っ張られて動く。意図的)の二つがある。しかし作為でも笑い健康法の笑い方と不自然な笑いは違う。笑い健康法の笑いは健康になりたいという自然な意識の基に作為するのであるが、不自然な笑いは営業笑いのように意図的な作為であるところが違うのです。
[不自然な笑いをさらに誇大すると過剰笑い、バカ笑いになってーー気緩み集中力を欠くーーと気功の教えにある。]
自然な笑いには日々表情筋を指圧などで強制的に緩めておくことも必要です。
◆究極的な笑いはーー微笑み!
初めは作為でも笑いを繰り返しているうちに習慣化して身体の免疫力が高まり心に平穏平和のスイッチが入りやすくなります。すると普段の表情が和やかでニコニコ表情となり微笑み(頬笑み)となるのです。微笑みはニコリと笑うことであり、好意の表情や敵意を持たないことの表れなのです。勿論お腹を抱えて笑う場面も日常の中で有りますが、大きい声を出して笑うことだけが"笑う"と言うことではなく、静かな時の流れの中では微笑みは超自然の状態であり、微笑みのある人は周りを和ませるのです。
先日、お二人(湘現会の方)の似顔絵を描きそれぞれ「令和の微笑」と「和みの微笑」と付けさせてもらいました。
絵を描いていると皺の一本や表情筋の緩みをじっと見るようになりその人なりが伺えます。
私はまだ皺一本足りないなと思う今日この頃です。