コスパからタイパ〜そして次は?  9月28日  御法川 齊
日本では大省略の英語カタカナ造語が次々に現れ、もてはやされる特異現象がある。
最近の話題はZ世代に使われ出したタイパであろうか?日経新聞9月13〜16日、3回に亘るTop記事であった。時間効率を重視するタイムパフォーマンスの略称。TV番組の早見、スキップは小生も以前から利用しているがコロナ生活とも相まって家事、買い物、大学の講義等に大幅に拡大中で個人生活、人生設計も変りつつある由。でも行き過ぎた時間の効率化は短絡的な思考や行動に繋がり兼ねたいとの懸念も生じ、逆に余らせた時間の有効活用とのバランスが課題となる。
 1990年代に使われ出したコスパは要は性能に比べて安い!と安物追及に突き進み、世界に類を見ない100円ショップの隆盛が続いている。結局はこれが模範例ともなり物価安⇒企業の利益少⇒給料安⇒安物追及⇒物価安が蔓延。こういう経済循環体制が円安の根源でないか!と思われる。
 同時に工業立国が観光業立国に変貌。結局は工業・技術競争力の相対的低下を招き驚異的円安。外国人の爆買いのみで国が潤い成り立つ訳は無い。目が覚めて、慌てふためき今になって旗振りを始めて間に合うのか?無論、円高時代に海外預金・資産を持った富裕層のみが円に換算しては蔭で静かにウハウハ〜超高額旅行も大盛況。一方で庶民はいざ海外旅行と言っても今や過去の1.5〜2倍の費用。2極分化の時代。
 要はタイパも同じ罠に嵌らないか??よ〜く見守る必要があろう。
 更に次は何か?インパ(デジパでなく)ではないかな?インフォメーションの入出、判断が勝負?
 かつては3次元にタイム 時間を加え4次元、次は情報で5次元と言われたのだが〜〜
 最後にはシンパ(シンパシーパフォーマンス、心情、心と心の近さ)の筈ではなかったのか?これが忘れられていないか?と危惧している。測定尺度が無いのが特徴だが、もしかして尺度は宇宙の膨張速度と関連し、人と人の心も離れつつあるのかな〜?と悪い予感がするが、如何でしょうか?天文学の応用問題かな〜