健康シリーズ -コロナ禍と生活- 8月21日 御代川義則(健康改善センター主宰)

 コロナ禍の生活、更に新しい菌により起こるかもしれないパンデミック。でも我々の先祖がした様に知恵と技術で乗り越えていくのです。現在オンラインミーティング、デリバリー、マスク、ソーシャルディスタンス等々の自粛生活を初め新たな生活様式が生まれています。
 "かまくら男女共同参画市民ネットワーク"が去年「コロナ自粛生活アンケート」を発行しました。コロナ禍と人の心理が伺える資料の発行は他に見たことがないので貴重なことだと思います。対象は男女10代から80代以上の人。目的:「アンケートから感染防止策や元気に生きる情報、ヒントなどをくみとっていただければ。」と制作者。

集計結果:
1.コロナ禍による変化
(職場、学校、地域、街の変化を9割近くの人が変化を感じている。)
2.コロナ感染予防生活で困っていること
(交友関係、趣味活動、通院、健康面、などで8割以上の人が困っている。)
3.コロナ自粛生活で見直していること
(買い物、趣味活動、交友関係、健康面、通院、ITの活用などで9割以上の人が生活を見直している。)
自由意見:このコーナーでは各個人の自粛生活が伺えますし、コロナ禍で同じような悩みの人達がいて"自分一人抱えていないのだ"頑張ろうと励まされます。全文を考察したところ大きく分けると (○)生活を前向きにしている人、(△)まあなんとかやり過ごしている人、(x)いまの状態が厳しい の様になり、私は(x)の人を注視しています。一部を紹介します。○や△でもxになることも
「(○)普段は出来ない趣味などで有意義に時間をすごせた。(△)布団に入って寝る。(△)人と会う事の重要性を感じる。
(○)自分の時間や健康など自分自身を見直すきっかけになった。
(○)母との散歩、おしゃべりが増した。
(△)人は人と接しないと生きていけない
(x)交友関係が断絶された。
(x)淋しい、心が折れそう。
(x)話を聞いてくれる人が欲しい。等」
同じ環境下でもネガティブ思考になってしまうのは日常の事象に対する思考が左右するのです。その思考を作る因子はいろいろ有りますが。
◆情報と感情
我々はパンデミックをきっかけにグローバル化で世界がつながっていることを実感しました。しかし氾濫する情報によって負の感情が一層高まり、繋がりの解消や分断をもたらす可能性もあるのです。メディアはコロナに関するニュース、予測などを報じますが中には恐怖心をあおる情報が有り、これにより鬱々とした気分になる。つまり情報が感情を刺激する!  感染への恐怖から自分の正を疑わず他者の行動を監視し自己の感情を爆発させ極端な行動をとる自粛警察が現れた。"人間は感情の動物" 、人と人は感情を通して交流している。その大事な"感情"は日常の出来事や様々な情報との相互作用の中で生じます。従って情報取集が偏っていると偏った理解が増幅して異なる意見は排除しようとするのです。情報取集に付ける薬は無いので自分で意識することが大切になってきます。
[負のスパイラル]
 感情が情報取集に影響→更に感情を煽る
       ↑     ↓
  先鋭化した意見が極端な行動にでる
★負のスパイラルを防ぐ方法は1.情報の偏りを知る2.自分の正義感に注視する3.他者を尊重する
(持病等で予防注射を打てない人もいる)

早く平和で健康な日常が戻りますように!