ー健康シリーズー「古代人アイスマンと気」
7月22日   御代川義則(健康改善センター主宰)

1991年、考古学上の大ニュースが世界を駆け巡った。1991年9月観光客が雪解けしたヨーロッパアルプス3200mの氷河の山中で古代人のミイラを発見した。
解剖の結果5300年前の男性でアイスマンと名付けられた。周囲から見つかった物品は青銅器時代の物である。
2012年に初めて解凍調査された。
その結果、彼の背後や脚に刺青の跡がありその位置は三焦愈、腎愈、崑崙など腰痛に効果のある現代の鍼灸 ツボの位置と一致していた。これはツボ治療をした痕跡と推定され高度な医療技術があったことを意味する。
これによりヨーロッパアルプス山脈付近には中国とは違う文明の存在と気の概念があったと考えられる。
これらの一連の事実に気功指導者として大変な驚きと感動を感じます。現代でも具体的に捉えられず不思議なものとして扱われる「目に見えない気」というものが、古代人の健康意識に受け入れられていたに違いない。現代のように医療機器が無く、薬も食料も乏しい古代で病気になった時出来ることは。。。呪いもしたであろうが、科学的な気の医療概念を信じ。。。身の回りに有った狩猟の道具(動物の骨など)を改良して鍼を作りそれをツボに当てたのではないだろうか。さらに遡って一万年前、数十万年前の人類はどうだったのか?日の出、日没、星の動き、日食、月食などの自然現象。例えば、月の満ち欠けのとき体調が変化したり、磁場の高いところで気持ちが高揚する。このような経験を通して古代人は"気"を感じたのではないだろうか。現代人では考えられられないが自然と共に暮らしていると五感が鋭く発達してくるのです。ここで古代人が受け入れた"気"について簡単に説明しましょう。
「気とは」
生命活動のエネルギーのこと。
一般的に気のことを分かり易く言うと、
「血管に血液が流れると振動しエネルギーが発生する。このエネルギーを"気"と言う。」そして体が暖かくなり元気が出る!我々は気候、天気、陽気、気が合うなど気の付く言葉を日常に使っているのに、気のエネルギーとなると分からなくなってしまう。それは視覚に捉えられないことも一因しているのでしょう。
数十年前、防衛大や東大の気を研究するサークルや分科会でも「掌から数種類の波長が出ている」とうレポートが出されました。
アイスマンの話で幾らか涼しくなりましたか?この暑い夏、貴方の"気"(気持ちの持ちようも含め)を巡らせて乗り切りましょう!