25 22,4 鎌倉 花和尚独語 瑞泉寺の和尚から見たマナー  御法川齊 

*草取りのマナー:此処しばらく地球温暖化危機で早くも梅雨入りか?と疑わせる4月下旬の天候に、我が家の庭も草茫々。“先週抜いたのにまた出て来やがって!”と独り言。
そんな時、天園ハイキングコースの東の登山口にある瑞泉寺の大下一真和尚からみた草取りのマナーを聞く機会があり、それは如何なるものか?興味を持ち、手にした一冊が鎌倉 花和尚独語 である。
一面紫雲たなびく諸葛菜の浄土の趣から自分の嗜好で抜かないもの、人参の様な葉っぱの中から白い花 を咲かせるヤブジラミ、ヤブカラシ、ハルジオンに代表される折角の野草は逆に抜く対象になる。そこで“ごめんごめんと言いながら草を抜き、悪い悪いと言いながら捨てる”のが草取りのマナーの由。
⇒小生の草取りは脚・腰が痛い痛いと言いながら〜でエライ違い。 
ロシアのウクライナ戦争で国民を無視した独裁者の恐ろしさ! 人の独善には際限がないのと対照的。
*石に向かうマナー:
  石の国・大分を旅。石垣や庭園に加えて臼杵の石仏、国東の摩崖仏を訪れ御仏を石に刻んだ先達の心とそれを伝えた歴史を思った。“人は石にしっかりと敬意を表さねばなるまい“と結んでいる。
⇒子どもの頃から石には興味があり日立市・水晶山の小石粒の採取に始まり、USAアンチーク店では
石の標本を買い、イタリア・アルベロベッロ旅行時には花崗岩の切り出しを買い〜と天園・十王岩の
傍及び自宅傍の散在ガ池公園飛地の鎌倉石・切り出し跡を観察〜〜と時たま、石は風雪に耐え動かないのは偉い!と勝手に憧れるのは人の祖先が石だから?
*自然界のマナー 
鎌倉市の天然記念物フユ桜は水戸黄門が元禄年間330年前に訪ね、新編鎌倉志を著した&山頂の一覧亭
を再建し観音様を奉納した記録があるれっきとしたもの。流石にここ10年位衰えが目立ち人の背丈を超えると主幹が枯れ、そのあとにヒコバエが育つ事を繰り返して来た。その露出した根から別の幹が育っているのを発見。植木屋に相談した結果、根を切って別に育てることになった。移植後2年目に彼岸会の頃に花を付けた。
本体の老木も健気に花を咲かせているがいかにも勢いがない。自然界にも世代交代というマナーがあるようだ。(水戸藩江戸屋敷・今の小石川後楽園にも同様にお手植えのフユザクラがある)
⇒2022年1月にフユ桜を確認させて頂いた。

(余談)小生も80才になり、残された人生の師として羨ましいと思っていた1人、八ヶ岳倶楽部の柳生博さん(日本高山植物保護連盟理事も務めた)が4月16日に85才で亡くなった。2016年秋にツアーで訪問した際に一寸話もさせて貰い、自分の時間が取れる様になり丁度《山野草の寄せ植え》を作っている矢先であったのに。


21.10 瑞泉寺の佇まい

石の心旅記念 山梨 USA アルベロベッロ