若狭さんのこととジョークサロン
          12月25日 青野正宏

2年ほど前であったでしょうか、たまたまテレビを見ていたら、クイズをやっていました。そのクイズの問題が、「この創作漢字はなんとよむのでしょう。」という題で、亡くなられた若狭芳生さんが産経新聞の創作漢字に応募し、佳作に入選した作品(くにがまえの中に牛ふたつ。ギュウギュウ詰めと読ます。) でした。若狭さんが「入選しました」と連絡がきて、湘現会ホームページにその旨掲載したので覚えていました。syogenkai-n.sakura.ne.jp/post/2017/171227その番組はクイズ主体でなく、バラエティの余興として出題されたもので、普段その番組を見ているわけではないので正確には言えませんが、創作漢字のような問題はそれまで出していないと思いました。優秀賞の作品でなく佳作の作品を取り上げたのは、選者の感覚の問題であってテレビ局の感性がこちらのほうが良いと判断したのだろうと思います。しかし、若狭さんから「テレビの番組で私の作品が出題されました。」との連絡は来ませんでした。著作権は新聞に投稿し、掲載された段階で新聞社に移り、テレビ局は新聞社だけの了解をとって原作者には連絡しなかったのでしょうか。この件、一度若狭さんに尋ねてみようかなと思っていたのですが、機会がないまま、若狭さんは亡くなられてしまいました。

 若狭さんは、私が最近入会したジョークサロンという集まりの会員だった人で、ジョークサロンの若狭さんのページを見ると、今年(2020)3月に亡くなられましたが、昨年12月までは作品を発表されていたようです。若狭芳生 (jokesalon.com)最近の作品は創作漢字が多かったのですが、目が不自由であったのに、視覚的な作品を良く続けてこられたなと感心します。