籠の鳥の旅 令和元年6月25日(火)
  木暮郁雄

 8時前に、大船駅の駅中の本屋さん横に11人が集まりました。皆さん、戸塚駅までの切符を手にしています。これで、夕方までの大回りの旅を楽しもうということです。
 平日の相模線は、朝のラッシュの名残で、各駅での待ち合わせが頻繁にあります。橋本駅で横浜線に乗り換え。茅ヶ崎からの相模線は橋本が終点です。この先、左手に橋本高校があります。「万智ちゃんを先生と呼ぶ子らがいて 神奈川県立橋本高校」で、鮮烈に歌壇デビューした俵万智が2、3年、教壇に立った学校です。最近読んだこの人の『恋する伊勢物語』(ちくま文庫)は、『「むかし、男ありけり」。これが『伊勢物語』に収められている百幾つかの章段の、典型的な書き出しだ』で、始まっていました。
 八王子駅で八高線に乗り換え。この路線は、日中、1時間に2本で、所謂、ローカル線です。「忠犬ハチ公」線、などというつまらないダジャが浮かびました。八王子からの電車は、全てが?川越行きで、高麗川(コマガワ)駅で、高崎駅行きに乗り換えなけらればなりません。この日、相模線と横浜線に遅れがあった関係で。高麗川駅での乗り換えが、1分少々で済み、ラッキーでした。
 かきピーが入った紙コップが回ってきました。ゴッツァンでした。和紙の町として知られる小川町を過ぎ、熊谷からの秩父鉄道と交差する寄居駅、群馬藤岡などを通って高崎に。ここから両毛線に入る電車に乗り換え。両毛とは、上毛はありますが、下毛は見当たりません。前橋の先(?)で利根川を渡ります。
 上越線の渋川に疎開した私は、この川の上流で、パチャパチャ泳ぐ真似をしていました。泳ぎに自信を持ったのは、小5の夏、多摩川を横断した時です。
 国定駅。博徒の忠治の出身地。岩舟駅から垂直の岩場が見えました。程なく終点の小山駅。ここからは東海道線直通で、戸塚まで一直線。無事、戸塚駅の改札を通過、改めて大船までの乗車券で再入場。ここで、一部の人たちは横須賀線に、残りは東海道線に乗り、大船駅で解散しました。
 参加者は11名(男性5名 女性6名でした。)
尚、次回は9月頃、常磐線、成田線、総武本線を回ろうかと考えています。