鎌倉文化歴史交流館 鎌倉景観重要建築物見学他
               平成29年月14日午前10時〜午後2時

 社会見学会は、神奈川県の工場見学を中心に県外まで見学先の幅を広げていますが、今回は地元鎌倉を見直すということで、新しくできた鎌倉文化交流館(備考1)と、鎌倉景観重要建築物(備考2)の一部を見て回る企画を立てました。ただし、鎌倉景観需要建築物などは見慣れた建物であるし興味をそれほど持てない人も多かろうと考え、途中で一度鎌倉駅に戻り、ここで一旦解散し、興味ある人だけ続けて見学を続け場所も適宜決めるという柔軟な計画としました。

 参加者は14名で、文化歴史交流館は、鎌倉からの出土品の展示や、歴史を映像とパネルで紹介しており、まずまずの内容でした。庭には、やぐらも残っていますが、別荘時代に掘ったと思われる穴も混在していました。また、旧持ち主の赤尾氏が建てた茶室も残されていましたが、赤尾氏のセンスはどうかなというようなものでした。玉石混淆というところです。

 交流館の後、近くの古我邸(備考3)のテラスでコーヒーでもと思っていたのですが、残念ながらこの日は貸切で庭と建物を眺めるにとどめました。

 その後、高野邸(備考4)とりこわし跡を横目に見て、ホテルニューカマクラ(備考5)の前で説明板と建物を眺め、鎌倉駅に戻り、一時解散としました。


 その後、残ったものは徐々に人数を減らしながら、御成通りにある旧安保小児科医院(備考6)、昼食をはさんで、日本基督教団鎌倉教会公堂ハリス記念鎌倉幼稚園(備考7)、若宮大路にある浜の大鳥居跡(備考8)の碑、参加者の寺沢氏の知人である「とぎ菊一」店(備考9)を訪れた後、新年会の下見として鎌倉福祉センターに寄って解散しました。最後まで残ったのは5人でした。

備考1 鎌倉文化歴史交流館
 以前、鎌倉扇ガ谷佐助トンネル近くの高級住宅街を通ったとき、ミュージアムのような建物があるが、看板も表札もない。玄関前に大きな鳥居があり、この建物はなんだろうと思っていたら、今年の5月に、鎌倉文化歴史交流館として開館した。鳥居は現在取り払われている。この博物館は、閑静な住宅街にあるという周囲に配慮して日曜祝日は開館しないとのことで、来館者数が少なくとも多くても困るという難しい立場にある。
 元、正宗の子孫綱廣の屋敷があったところで、相槌稲荷が庭の奥の小高い場所にあったため、鳥居もあったのだが、稲荷社は数年前に葛原岡神社の境内に移された。、また、三菱財閥の岩崎小弥太の別荘の一部であり、受験時代に世話になったことがある旺文社の赤尾好夫氏の別荘の跡でもある。


備考2 鎌倉景観重要建築物
 明治から昭和初期に建てられた洋風建築物など保存目的に市が指定したもの。現在31箇所指定されている。一部例外を除き建物の前に説明の銅板がある。

備考3 古我邸
 鎌倉文学館、旧華頂宮邸と並んで鎌倉三大洋館のひとつ。最近、レストランとして開業した。


備考4 高野邸
 今年6月まで鎌倉景観重要建築物のひとつであったが、指定解除となった。

備考5 ホテルニューカマクラ
 鎌倉景観重要建築物のひとつ 鎌倉駅のすぐ近く

備考6 旧安保小児科医院跡
 鎌倉景観重要建築物のひとつ 鎌倉風致保存会の事務所になっていたが、現在移転し閉鎖されている。

備考7 日本基督教団鎌倉教会公堂ハリス記念鎌倉幼稚園
 いずれも鎌倉景観重要建築物のひとつ

備考8 浜の大鳥居跡
 北条氏康が建立したものといわれる。

備考9 とぎ 菊一
 明治35年創業 刃物と砥ぎの専門店


鎌倉文化歴史交流館 本館と別館の間にて 背後の穴はやぐらではなく別荘時代に掘られたもの

  
古我邸            ホテルニューカマクラ  鎌倉基督教会公堂

写真 堀河  文 青野