会員による自由討論会の結果報告
                       平成29年5月                     飯田朝明

湘現会においては、平成29年4月23日開催の平成29年度総会の議事終了後、会員30名が参加して、自由討論会を行いました。
その概要について、以下のとおりご紹介します。

司会者(飯田世話人)から、まず、討論方法について説明したのち、次のような手順で討論が行われました。
1 参加者が30名だったので、1グループ6人として、5グループを編成しました。
2 テーマは、「我々が次世代の人たちに残し、引継ぎたいものは何か」であり、あらかじめ設定して、
 会員に周知して ありました。
3 グループごとに司会を互選し、討論を進める。
4 各グループには、ポストイット、筆記具(ボールペン、マジックインク)、模造紙を配布する。
5 討論の前に、テーマについてのメンバー各自の意見をポストイットに記入して頂く。
6 グループごとのフリートーキングを行う。
7 グループで意見集約する。
8 グループの代表から順次発表する。
9 司会者が講評等を行う。

1 討論会において発表又は表明された意見
  グループ別の発表で、「我々が次世代の人たちに残し、引継ぎたいもの」とされた意見は、次のとおりです。
  なお、それらの意見は事項別に区分けして整理しましたが、〇を付したものはグループ別の発表における意見で、・を付したものはポストイットに記入頂いたメンバー各自の意見です。
  なお、各事項は便宜的な区分けであること、複数の参加者から同様の意見が出されることもあり、重複した意見もあることに、ご留意ください。

ア 社会環境・生活
〇 本人や親の生まれた所、育った所を聞き、調べ、勉強して、その後の生活に生かす。
〇 伝統的な職業の継承
〇 安心して暮らせる社会でありたい。
〇 「向こう三軒両隣」の復活
〇 社会環境の改善
・平和の大切さ
・平和、生きがい、孤立させないこと
・家族愛
・家族としての意識、助け合い
・老後の生活を誰に頼るか
・住み易い社会
・いい病院
・余裕のある生活、気持ち
・Global、IT、多心散乱からの脱却,
・これからの子供を地域で守る。
・思いやりの心
・空き家対策
・広い意味での宗教心(感謝の心等)を持って生きる。
・思いやりのある社会、災害時でも秩序ある社会(昔より進化している。)

イ 文化・歴史
〇 伝統行事
〇 世界遺産となるような街づくり
〇 日本文化ならではの季節の行事
〇 地域の文化、歴史
・童謡、演歌、カラオケ
・天皇制 日本安定の要だから
・歴史的建造物 国宝等
・祭、盆踊り
・日本の年中行事(正月、盆他)
・日本の文化
・自然、文化、人、すべていい日本
・美しい日本語
・日本のことばの美しさ
・日本ならではの文化(茶、お花、着物、能、文楽等)
・日本固有の文化(相撲、盆栽など外国人が興味)

ウ 習慣・礼儀作法
〇 良き時代のマナー
〇 日本の習慣、気質の良い所
〇 挨拶が大事、道で会ったら「挨拶をする」を続けてもらいたい。街で会
っても挨拶をしない人が多い。
・家に入るとき、靴を脱ぐ習慣
・惻隠の情
・日本人の優しさ、礼儀作法etc(明治の初期に来日したイザベラ・バード
という外国人が感じた思い。)
・昔の作法
・他人に迷惑をかけないという昔からの習慣
・世の中に恩返しをする習慣
・良い習慣をどのように引き継ぐか。
・モラル

エ コミュニケーション
〇 地元、特に近隣の人々とのコミュニケーション、ふれ合いを大切にする。
〇 高齢者のコミュニケーションの機会を広げる。
〇 一期一会
○ 良い仲間づくりの習慣
〇 助け合うコミュニティーホールをつくる(空き家の活用、世話焼きババ
 アの心で)。
・井戸端会議の再現
・高齢者に必要なもの(コミュニケーションの大切さ、そのキッカケと機会
への積極参加)
・仲間を作ることにより長生きすること

オ 教育・伝承
○ 良い学校教育
〇 戦時や健康の体験、災害(天災、人災)の記憶や体験
・高齢者の言い伝え
・教育、孫の代まで受け継がせる。道筋を開発だけでなく、世界に劣らないノ
ーハウを育てる教育が必要。モラルを高めて人間的に優れた世界が望ましい。
・今の若い者には礼儀作法がなってない人が多いように思う。教育に問題が
あるように思う。夜通し開店しているコンビニにも問題がある。
・学校教育

カ 自然環境
〇 自然環境は昭和30〜40年代開発により破壊されたが、一旦破壊されたものは元に戻らない。
〇 手入れした自然環境
・日本の自然保存
・日本の自然を残したい。
・手入れをした自然は放置せず、継続的に手入れする。

キ 湘現会
〇 湘現会に多くの人が参加するように魅力ある活動をする必要がある。⇒プ
ラス思考で活動する。⇒相互通行のある活動システムに変えていく(一方
通行の活動だけでは駄目)。
○ 湘現会の今後 良いことを引き継ぐ

2 まとめ 
 以上のように、社会環境・生活から自然環境に至るまで、更には湘現会のあり方までも、広範な事項にわたり、様々なご意見があることが分かりました。
 討論に充てられた時間が全体でも約1時間半という短い時間ではありましたが、参加された会員の方々には、熱心に討論して頂き、まことに有難うございました。厚く御礼申し上げます。
 会員の皆様には、今後の生活をしていくうえで、この結果を少しでも参考にして頂ければ幸いです。
湘現会においては、この討論会の成果と反省を踏まえ、こうした会員の意見交換と交流の場を一層広げていくこととしています。