(続)鎌倉谷戸の記録について

鎌倉の谷戸の記録の作成に引き続き調査済の旧鎌倉地区を除く、大船、玉縄、深沢、腰越
各地区について、調査を継続しました。

継続の困難性
しかし、鎌倉谷戸の記録調査メンバーが高齢化のため、次々にメンバーから外れ、調査
継続の危機に陥りましたが、指導者の鎌倉中央図書館平田先生及びカメラマンの原山氏が
健在であること、新規にメンバーが加入したこと、調査に協力いただいた地域の人々の厚意を
無にするわけにはいかないことから、なんとか調査を継続し、予定の倍の10年かけて調査を
完了させました。


鎌倉谷戸の記録との相違について
旧鎌倉地区では谷戸を点単位にピックアップして調査しましたが、大船玉縄深沢腰越地区では、
面単位に地域を抑え、そこから谷戸を選ぶ方式としました。
地図比較ではしょうわ29年版と最新の平成26年版を使用しました。
空撮図は国土地理院が公開している空撮写真を利用しました。鎌倉谷戸の記録では最近の空撮
写真のみでしたが、過去の空撮写真として地図と同じ昭和29年前後の空撮写真が望ましかったのですが
この頃の写真は少なく、終戦直後の写真が多かったので、そのなかからなるべく鮮明な
ものを選びました。



続鎌倉谷戸の記録完成時のメンバー

(続)鎌倉の谷戸の記録の製本化
鎌倉の谷戸の記録と同様、上下計約500ページの冊子としてまとめましたが
「鎌倉の谷戸の記録」と異なり、CPC会員数が大幅に減少していたので、製本費を
会員で負担するには大きくなりすぎてしまうので苦慮していました。
また、「鎌倉の谷戸の記録」も納品後10年たち、貸出実績が多いためか、散逸したり
残っていてもかなり劣化しており、復刻の必要がありました。

幸い、鎌倉NPOの平成30年度特別ファンドに応募したところ、助成金をいただくことができ
CPC会費の積立金と合わせて、製本化することができました。



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